#42 行き当たりばったり、コルドバ。

自由奔放すぎたスペインひとり旅|2008.10.31


トレドでの最後の日…

Museo Duque de Lerma (Hospital Tavera)には絶対に行きたいと思っていたので、早めにチェックアウトして行ってみた。館内は、案内してくれるガイドさんと一緒に少人数のグループで作品を鑑賞できるシステムなのがとても良かった。エル・グレコの作品がどれも素晴らしかった。美術館を堪能した後は、(珍しく)タクシーに乗って駅へ向かった。

なんとなく次は電車でCáceresに向かおうと思っていたのだが、駅に着いてみたら、もう席が空いていなくて電車が無いということがわかった。事前にCáceresの宿など何も予約していなくて良かった。というわけで、ベンチに座り、トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表の本を開いて、次はどの町に行こうかと思いを巡らせた。

そうして、次の目的地が決まった。

Córdoba!

まずは、トレドからマドリードまでの電車に乗り、マドリードのアトーチャ駅での3時間半近い乗り換えまでの待ち時間を挟んで、また別の電車に乗り換えて、コルドバへ。

しばらくの間は、重いバックパックを背負ったまま、今夜泊まれる宿を探して街をさすらい歩いた。

ようやく、とても良さそうなホステルを見つけて、ちょうど空いていたドミトリー部屋が€18となかなか良かったので、そこに決めた。

Hospederia Duque San Martinというとってもステキなホステル。レセプションの女性が、彼女が以前ロンドンにいた頃にとっても仲良しの日本人の友達ができたんだと嬉しそうに話してくれた。ホステルの雰囲気(インテリア)は東南アジアのようでステキだった。

アサインされたドミトリーに入ると、他には誰も泊まっていない様子だったので、(夕食に出かける際に)レセプションの彼女に、私が今夜から泊まる部屋に他にゲストがチェックインする予定かどうかを訊いてみた。

まだ他にも同じ部屋のゲストがこれからチェックインするわよ、と教えてくれた。


夕食は、こじんまりとしたレストランで。カラマリとハモン入りコロッケのコンボ・プレートを注文した。レストランのTVでは、映画『ビートルジュース』が放映されていた。ハロウィーンの夜にはうってつけの映画だった。そういえば、街の中でも何人か子供たちや若者らがハロウィーンの仮装をして歩いているのを見かけた。


帰りに道に迷ってしまったので、長いこと夜の街を歩き回った。そのおかげで、迷っているうちにコルドバにあるほとんどの観光名所を見つけることができてラッキーだった!

メスキータは夜の闇の中でライトに照らされ、とてもミステリアスで美しかった。


ホステルには、23時頃に戻ってきた。ドミトリー部屋の扉を開けて入ると、中にいた男性と目が合った。

そう、実は私の今回の部屋のルームメイトは4人組の男の子達だったのだ。うむ、これはかなり興味深い。どうやらアメリカ合衆国から来たようだったが、彼らとはあまり会話はしなかった。

これは私が英語をまったく話せないというフリをしてみるのもありかな、といったんは考えたが、やはりそれはしないことにした。どちらにしても、とりあえず今夜は彼らとはあまり話をしなかった。

彼らは23時半か0時くらいに出かけていったので、私は0時過ぎにはもう寝た。




このドミトリーが5人部屋だったか6人部屋だったか、今となっては覚えていませんが、ドミトリーがある宿といえば、たいてい共同のシャワー・トイレは館内のどこかにあって…というものなのですが、このホステルに限ってはEnsuite、つまり、各ドミトリー部屋の中にシャワー・トイレがありました。男性4人と女性1人の部屋でシャワー・トイレ共同かぁ~と1泊目はまだ彼らの視線がちょっと恥ずかしかったことを記憶しています。