#24 口を閉ざしたまま筆談と素描で表す秘めた言葉と感性たち

自由奔放すぎたスペインひとり旅|2008.10.15|

今日もまた、‘静寂の日 -Day of Silence-’としてお互いにひと言も発することなく一日を過ごした。

アパートメントのほぼ真向かいにある図書館へ一緒に行き、まずは、そこで開催されていた2人のアーティストの美術展に行き、その後、その図書館に一時間ほど滞在した。そして、とても美しいフレンチスタイルといった雰囲気のSanta Blues Barというレストランに行き、とっても美味しいランチを食べた。

そして私達は、その後も長い間歩き続けながら、教会を見て、最後には巨大な噴水(であり、プールのような憩いの場)がある大きな公園を訪れ、そこに座ってアイスクリームを食べた。その公園の中で開催されていた、バイオレンスがテーマの美術展にも行った。教会、そして美術展…この対比によるものなのだろうか、私は今日この両方の場所で涙を流した。

その大きな公園での展示会を見た後に、私は一人になり、吸い寄せられるようにアパートメントの近くにある公園に向かい、そこで2時間半ほど無心になって絵を描いた。夜の公園はとても謎めいていて美しかった。

この街には、人間を模した銅像があちらこちらに立っている。私は真っ暗になった公園で、そこにいた銅像たちを納得がいくまで描き続けた。