#46 旅をしていたら、恋に落ちた。

自由奔放すぎたスペインひとり旅|2008.11.02|

今、私はセビージャにいる。さっき、インターネットカフェに行ってグラナダのドミトリー部屋で一緒だったあの男の子に、初めてのEメールを送ってきた。

どこから書き始めたらいいのか…そして、そもそもこれは旅のジャーナルであり、自分しか読まないこの日記だけに対しては正直であるべきだとわかってはいるけれど、でも…

今日はこれまで何をしていたかを書くことにしよう。

今朝6:30にベッドに入ったにも関わらず、8:30頃に起きられた。深夜に小一時間だけ睡眠を取ったので、それに助けられたのか。

まだ同室の男性陣はみんな寝ていた。私は部屋でシャワーを浴びて、パッキングを終わらせた。それから、朝ごはんを食べるために下におりていった。しばらくすると、4人組のうちの、朝はちゃんと起きられる2人が今日も下におりてきた。

私は、部屋に戻り、チェックアウトを済ませてから、宿のパソコンを使い始めた。

今となっては、実はその後に2回も彼らにお別れを言うチャンスが訪れたのに、そうしなかったことをとても後悔している…

でもそれと同時に、もしもきちんと彼ら全員にさよならを言っていたら、それはそれでとても悲しい気持ちになっていたのではないかと思う。なぜなら、今日までのこの一人旅でいちばん素敵なルームメイト達だったから…。いつかマドリードに行ったら、また彼らと再会できたらいいな、と強く願った。とってもおもしろくて優しい人たちだったから。

Plaza del Potro(ポトロ広場)に行き、今日こそは!と、Museo Julio Romero de Torresと、Museo Bellas Artesを訪れた。特に、Julio Romeroの作品が私にとっては最高だった!

また、広場にあるお店の前を通り、昨日と同じおじさんと話をした。

その後、何かを食べようと、チェックアウトしたホステルに戻った。ごはんを食べていると、同室だったあの男の子たちがレセプションに荷物を取りに戻ってきているのが見えたのだが、私はなぜか彼らにお別れを言いに行くことができなかった。

今は、あの時彼らのもとに行って挨拶することができなかったことをひどく後悔しているが、それは、また一か月後にマドリードでまた彼らに会えるのではないかと信じているということでもあったのだ。私のこの第六感が正しく、この後悔と悲しみがいつか消えてなくなってくれることを切に願った。

とても素敵な人達に出会えることは人生においてとても素晴らしい経験になる。

けれど、私はとても感情が豊かな人間だから、独りで旅を続けていくことが辛くなることもあるかもしれない。今は、私はもう独りじゃない、と言える。だがしかし、これから、町から町へ移動しながらスペインでの旅を続けていく中で、この町であの彼と出会えたからこそ、一人でいることが楽しいと思えない日がいつかやって来るのかもしれないと感じざるを得なかった。