#40 トレドの向こう側で迷子になった夜

自由奔放すぎたスペインひとり旅|2008.10.29

本当は今、騒がしいAtocha駅のレストランの中でさえ寝れるのではないかというほど眠い。目が半開き状態で危ないバックパッカーになっているかもしれない。

かなり眠いが、でもすでに31日なので、何とか追いつかなければ…。眠すぎる!

この日は、ゆっくり起き(るつもりではなかったが、結果的にそうなっ)て、トレド観光をすることにした。

クエンカに行くというのも考えたが、前の晩に体調が悪くなりそうという感覚を覚えたので、それは後回しにしようと決めた。

…まだ眠いよう。昼寝したいけど、さすがに犯罪の多いマドリードのアトーチャ駅では無理かな。

目を覚ますために何か食べた方がいいのかも…というより、むしろもうお腹いっぱい食べてしまったからこそ、今とても眠い…

29日の話に戻ろう。11:00頃に起きた。ツアーは逃したが、まあ一人で見て回れば良いと思い、準備をして出発。

まず、自分の中でハイライトだったEl Grecoの美術館に行こうと地図を頼りに行ったら、何と改装工事中で閉まっていた!というわけで、エル・グレコの家はなし。あきらめて、カテドラルへ。ガイド無しだった分、たっぷり2時間ほどかけて見学した。日本人グループも2組ほど見かけた。

その後、カテドラル裏のLos Cuatro Tiemposへお昼を食べに行った。

と、その前に、グレコの家の散策の途中に尼さんが手作りしているお菓子などが売っているカフェでスイーツを買って、カテドラルを眺めながら食べた。

Los Cuatro Tiemposでは、なんと前の日のレストランとまったく同じ料理をメインに選んでしまった!だが、さらに癖や臭みがなく、とても美味しい羊肉の煮込みだった。だが、昨日のレストランの方が印象などは断然良かった。

カテドラル、昼食…と行程を済ませて、時間はすでに18時くらいだったと思うが、歩きで展望台に行ってみようと決めて、出発した。

これが運のツキ。

外から見るトレドは綺麗ではあったが、どんどん辺りが暗くなっていく中、道路の看板に惑わされ、延々と歩き続けた。実際、おそらく2時間も歩いていないとは思うが、暗闇でドキドキした分、ずっと歩いていたような気がした。パラドールにやっと到着し、トレドの夜景を外のパティオで少しの間、眺めた。だがすぐに中に入り、カフェ・コン・レチェを飲んだ。さすがパラドールのカフェ、おいしかった!


バックパッカーである私はもちろんこちらのパラドールには滞在していません…
真っ暗闇の中を延々と上り坂(というかむしろ山)を登り続けて、きっとバス停があるだろうと信じてやっと行き着いたパレドール。パレドール内で優雅にくつろぐ観光客のみなさまを見て、今までずっと道に迷っていてやっとの思いでここまで歩いてきた私との差に、安堵とともに切なさも込み上げてきました…帰りはちゃんとバスに乗り、あっという間にトレドに帰ることができました。