2008.11.07|自由奔放すぎたスペインひとり旅
セビリアでの旅の残りの日々についてまだ何も書いていないが、まずは今日(11/7)のことを書こうと思う。
今朝はモロッコへの日帰りツアーの集合場所であるAlgeciras(アルへシラス)の町へ下りるため、朝8時のバスに乗らなければならなかったのだが、目覚めたのはなんと7:30。ギリギリだった。危ない、危ない…
むろん、シャワーを浴びることはあきらめて、急いで支度をした。
外出する際にはルームキーを預ける決まりなのだが、フロントに行くと、昨日の女性ではなく、違う男性が働いていた。鍵を預け、そのまま(急いでいたので)背中を向けて出ようとすると、彼に呼び止められた。一瞬、私が何かしでかしたのかと思ったが、彼は近くにあったビニール袋を指差した。なんと朝ごはんを持っていけるよう準備してくれていたのだ!なんて親切な!
ユースホステルを出ると、ちょうど朝日が昇るところで、素晴らしい光景が目前に広がっていた。なんて美しい日の出だろう!
Algeciras(アルへシラス)には早めに到着することができたので(良かった!)港のターミナル内のベンチに座り、そこで朝ごはんを食べた。そして、グループで集合し、一緒にフェリーに乗船した。とても綺麗なフェリーで、座席は800以上あり、船内にTelepizzaもあった!
Telepizzaとは?
Telepizzaとは、スペイン発のピザチェーンのことです。
フェリーがCeuta(セウタ‐アフリカ大陸の北岸に位置するスペインの自治都市)に到着すると、今日参加するツアーの現地ガイドであるアブドゥルさんからの挨拶があり、私たちはツアーバスに乗車した。
さあ、国境を越え、いざモロッコへ!!
まずはじめに、モロッコ北部の町Tetouan(テトゥアン)を訪れた。メディーナと呼ばれる旧市街地を散策し、テトゥアンの白く美しい街並みを鮮やかに彩る市場を巡り、その後もユダヤ人居住区などを散策した。
ミントなどのハーブ類、スパイス、チキン、ミルク、チーズ…それらすべてのものに異国情緒が感じられ、素晴らしかった。
この時、少しだけ、かつて訪れたことのあるインドでの記憶が蘇った。あのインドへの旅では、あまり良い匂いではないと感じた場所があったとしても、その‘悪い’匂いが、その国の‘良い’ところでもあった。事実、その体験は確実に記憶として残ったのだから。
白い壁、壊れた家屋、通りの猫たち…とても魅力的な街並みであった。
旅をしていると、薫りや風味によって別の旅の記憶が呼び覚まされることがある。
これもまた、旅の醍醐味。
後編に続く…